ハースF1 VF-20
こんにちはbBです!
F1 2020シーズンスタートもいまかいまかという感じですが、ついに今年のマシンイメージが出ましたね。その先陣を切ったのがハースでした。まあその雑感をば
まずはそのイメージがこちら
かっこいいですね!ARTグランプリみたい
いやあ、ハースらしいカラーリングに戻りましたね。クッキリとしたモノクロなベースにワンポイントで引き立てる赤色。リッチエナジーなんてなかったんや。への字Fウイングの赤もいいですね......ん?...いや...しかし...この車体どこかで......
いやこれSF90やんけ!
ええこのマシンを見た誰しもが思ったでしょう「SF90やコレ!2019シーズン最高傑作と思わせてからのリアがピーキーなSF90やんけ!直線番長でもストレートで稼いだマージンをコーナーで赤字修正するあのSF90ry」これ以上は怒られそうなのでやめておきますが、への字フロントウイングから始まりコックピット後ろの三角インテーク、サイドポンツーンからリアへ...。コピー...クローンかなという印象。欠陥機のコピーは欠陥機ではないということを見せてもらいたくはある
というかこれSF90なのでは?車体の正式発表は2月19日とアナウンスがあり、これはあくまでカラーリング発表なので、ワンチャンSF90の3Dデータを流用した可能性...もあるのかしらん?まあせっかくなので車体も考察しますか
一応フロントを見る限りSF90では劇的な性能向上を果たしたシンガポールGP以降仕様ではあるので、決して悪くはなさそう。(考察は後述)少なくともマシン理解が浅くライバルから遅れていたサマーブレイク以前のSF90ほど悪くはない、筈です。速そうですしね、見た目。シンプルでドラッグの少なそうな中団マシンとしては、昨年のルノーも思い浮かびますね。あっあれは1000馬力越えPUのお陰か
近年ハースは形だけは一年前のフェラーリを忠実に模しているのですが期待どうりには行かず、難点や弱点ばかり引き継いでしまっている印象で...悲しい。昨年はゴタゴタしたシーズンだっただけに今シーズンこそ活躍が期待されます
ノーズ下へのアプローチ
推察するに原稿レギュレーションでのフロントウイング、ノーズ下のアポローチは二パターンあると思ってます
・シンプル型(レッドブルRB15、フェラーリSF90前期など)
まずレッドブルなどのノーズ下はぱっと見スカスカに見えます。ドラッグを極力避け、かつ都合の悪い気流だけを跳ね飛ばすような、切れ込みの入ったウイングがついてる感じです。個人的にはこの部分でダウンフォースを稼ぐ意図はあまりなくドラッグが少ないのだろう...と予想。車体底とリアディフューザーでダウンフォースを稼ぐのが得意とされるRBのマシンですが、ほかのチームが続々と後述のイカミミ型に推移する中では、そういったマシン特性がデザインに繋がっているのかもしれません
さてSF90ですがシンガポール以前(以後前期型と呼称)はレッドブルに近いような、シンプルでスッカスカのノーズ下でした
しかしフロントのダウンフォースが足りず、なぜか分からないくらい遅かったのは周知の通りです
最終的にはレッドブル、トロロッソ、ルノーがこのタイプだったと思います、アルファロメオは合いの子みたいな...でもこっち寄りかな
・イカミミ型(メルセデスAMG W10、マクラーレンMCL34、フェラーリSF90後期など)
次にメルセデスが使っているフロントウイング。このノーズ下の部分には黒いイカミミのようなヒレがついており、結構がっつりボリューム感のあるフロントウイングパーツとなっています
このイカヒレのようなパーツはミニディフューザーのような効果を持ち、かつ車体底やコックピット下のセンターキール、そこからサイドポット、バージボード裏へと流れる気流に作用すると思われ、ある程度のダウンフォースを稼ぐとともに後方への気流制御の効果もあると思われます
ウィリアムズも一応開幕からこんな形でしたかね...
マクラーレンも2018年シーズンから似たようなノーズを独自に試行錯誤していましたが、2019年シーズンはよりメルセデスに近い形となっていました。そして速くなった
彼らを見ているとその効果は絶大で、シーズン途中からレーシングポイント、ハース、フェラーリなども導入。2019年シーズンはこのタイプが主流となったと言えるでしょう
とくにええ、SF90ですよ。メルセデスのソレほど大きく目立つパーツではなかったですが、フロントウイング先の凸部分左右に仕切りができ、後ろに伸びる小さな板のようなミミが付きました
このシンガポール仕様(以下後期型と呼称)にて、SF90はその圧倒的な低中速コーナーの遅さを改善し、なおかつ本来の直線スピードと加速力の良さを最大限に生かした走りができるようになりました。マシン理解が深まったのはもちろんですが、このノーズ下と新フロントウイングの効果は無視できないものでしょう
おそらくこのタイプのノーズ下デザインは取り入れるメリットが大きく、レーシングポイントは長らく特徴的だった独特なノーズ穴をやめてイカミミつけてましたね、確か
最終的にはメルセデスをはじめ、マクラーレン、ウィリアムズ、ハース、レーシングポイント、フェラーリがこのタイプだったと記憶しています
VF-20が引き継ぐものは...
SF90。その前期型と後期型、そして他チームのアプローチの変化やそれに伴う速さの変化を見ると、このイカミミパーツが一枚噛んでいると思うのですよ...
思えば昨年のハースもシーズン途中から試行錯誤しており、イカミミも試したり、二タイプの間のような小さなイカミミつけたり、結局テスト時の仕様に戻したりと迷走...。この迷走ぶりも先代フェラーリSF71Hと似ちゃいました...
できればSF90からは後期型のようなバランス寄りの直線番長ぶりを引き継いで貰いたいですね...応援してます
2020年シーズン開幕
さて今週からいよいよニューマシンがお披露目されてゆきます。カラーリングなども気になりますが、各チームがどんなコンセプトのマシンを作り上げたのかワクワクが止まりません。私はノーズ下に注目してみようと思います
とくにレッドブルね!効果はありそうなイカミミ型フロントウイングですが、はたしてニューウェイさんが取り入れてくるのか、というところは気になります。いつもグリッド上でマクラーレンのノーズ見てましたしね!いやあ楽しみだ〜。今日はこの辺で!
ではまた